SPRING SCHOOL 2024 in CAMBODIAを開催しました。


SPRING SCHOOL 2024 in CAMBODIAを開催しました
3月下旬に、カンボジア・プノンペンのノートン大学、タイ・バンコクのカセサート大学、九州大学芸術工学府のeghubと合同で、シェムリアップのため池周辺における水とともにある暮らしの持続可能な継承について8日間のワークショップを開催しました。
シェムリアップはアンコール遺跡群が広がる古都です。この都市にとって水のインフラは非常に重要な要素で、今日でも運河やため池として人々の近くに存在しています。しかしこの10年余りの急激な観光と都市化の進行に伴って、それまで受け継がれてきた水とともにある暮らしの文化はシェムリアップを中心に衰退の道を辿ろうとしています。
今回のワークショップで対象となった敷地はシティサイトとカントリーサイトの2つです。
シティサイトは市街地にあり、ため池の周りに家々は増築を繰り返し池にせり出すように建っているところも多く、当局から池から5m以上離して建てるように要請が出されています。それにより生まれる5mの土地を活かした公園化の計画も立っています。
カントリーサイトは中心市街地から車で40分ほど東へ向かったところに位置するSALASUSUの工房とため池がある敷地です。SALASUSUはファッションブランドで、工房の近隣に住む女性たちが読み書きやミシンをはじめとするさまざまな教育支援を受けながら商品を作っています。
シティサイトかカントリーサイトでそれぞれ3グループに分かれ、こうした敷地周辺の背景を踏まえながらため池の周辺住民や村長さんらへのヒアリング調査を行い、提案を作成しました。最終日にはヒアリングに応じてくださった方々を含め敷地周辺の方々に向けてプレゼンテーションを行いました。
興味深い特徴を持った敷地に対して、国籍も年齢も性別もばらばらな学生たちと英語で議論しながら提案をまとめ、最終発表で住民の方々からフィードバックを得られたことはとても貴重な経験になりました。
ワークショップ開催にあたってご協力頂いたすべての方々に感謝しています。本当にありがとうございました。
ワークショップ概要
名称|SPRING SCHOOL 2024 in Cambodia
テーマ|ため池の周りにおける、水とともにある暮らしの持続可能な継承
場所|JSA/JASA Office・SALASUSU工房・Sla Kram地区An Kau Sa寺周辺
期間|2024年3月23日-30日(8日間)
参加|ノートン大学(カンボジア・プノンペン)、カセサート大学(タイ・バンコク)、九州大学BeCAT、九州大学芸術工学府eghub
参加人数|41名(ノートン大学10名、カセサート大学11名、九州大学20名)
協力|JSA/JASA・SALASUSU
本ワークショップはJSA/JASA(日本国政府アンコール遺跡救済チーム)にご協力いただき、現地オフィスを会場として使用させていただきました
ワークショップスケジュール
3月23日 レクチャー・アンコール遺跡ツアー
3月24日 キックオフ・敷地調査・レクチャー
3月25日 敷地調査・エスキス
3月26日 グループ作業・エスキス
3月27日 中間発表・グループ作業・レクチャー
3月28日 グループ作業・エスキス・レクチャー
3月29日 建設現場見学・グループ作業・エスキス
3月30日 最終発表・送別会






