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九州大学農学部創立100周年記念交流スペースとしてBeCAT提案「森の庭」竣工

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九州大学農学部創立100周年記念交流スペースとしてBeCAT提案「森の庭」竣工

九州大学農学部の100周年記念事業の一環として、農学部附属演習林の98年生の木を活用した建築プロジェクトが企画され、BeCATとの連携のもと2021年12月にデザインコンペを実施。応募された12作品の中から選ばれた最優秀賞作品を基に、「農学部百周年記念交流スペース」の建設が構想されました。

このコンペテイションでは、農学部付属演習林から伐採された樹齢100年の巨大な杉の丸太6本を使うことが条件の一つでした。
最優秀賞を受賞したのは、九州大学人間環境学府に所属するMAENG Juchanさん、HE Chenxiさん、XU Zebingさん、GE Yiさんによる「森の庭」。かつて、箱崎キャンパスで親しまれた「六角堂」を思わせる六角形の頂点に丸太を配置したデザインが評価を集めました。

実際の設計は、建築家の古川学氏、板野純氏、施工は大匠建設です。設計の大きなポイントである丸太は一本一本が形状が異なるため、3Dスキャンを行い、データをもとに緻密な設計・施工が求められました。丸太と取り合う木材はCNCルーターで荒加工し、その後手加工により調整するなど、アナログとデジタルの両技術を取り入れて作り上げています。

竣工式には、BeCAT副センター長の末廣教授、デザインラボ長の末光准教授、そして受賞チームからMAENGさんが参加し、交流スペースの誕生を祝いました。

最初にBeCATでこのプロジェクトの相談を受けたのは4年前。農学部100周年記念事業会の方々、当時農学研究院の研究院長 中尾実樹教授、農学研究院・記念建築物WG長 佐藤宣子先生をはじめ、事務や準備にご尽力いただいた職員の皆さま、ワークショップに参加いただいた学生たち、坂井猛教授率いるキャンパス計画の皆さまなど、本当に多くの皆さまの協力を得て実現することができました。
出来上がった建築物は、農学部のこれまでの歴史を伝えると同時に、演習林から切り出された6本の丸太を通して、他にはない存在感を放つものになりました。

「農学部百周年記念交流スペース」は、学生や教職員、卒業生はもちろんのこと、地域の皆様にも開かれた交流の場となることを目指しています。

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報告|BeCAT 井田久遠

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