SPRING SCHOOL 2025 in Luang Prabang, LAOSを開催しました。

SPRING SCHOOL 2025 in Luang Prabang, LAOSを開催しました
ラオスのルアンパバーンにて、3/1-3/8の8日間における国際ワークショップを開催しました。現地のスファヌボン大学、タイのカセサート大学、九州大学芸術工学府eghub、九州大学BeCATから計40名の学生が参加しました。現地のLuLaLao Coffeeの経営者である森重千里氏にも現地オーガナイザーとして参加いただきながら、ラオスのカフェ文化・地域コミュニティ・観光産業の持続可能な在り方について調査・提案を行いました。
ラオス王朝時代から残る寺院や街並みでユネスコ世界遺産に登録されているルアンパバーンは、近年、首都ビエンチャンから繋がる鉄道が開通したことで観光客が急増しています。観光客の流入は地元経済を活性化させる一方で、過剰観光による都市の生活の変化、地域のコミュニテイスペースの減少、など様々な問題に対する懸念も生じています。特に、地域住民のコミュニティの場であったカフェは、観光産業が成長するにつれ観光客をターゲットにするようになり、本来の文化が薄れつつあります。
今回のワークショップでは、ルアンパバーンが今日まで培ってきた「カフェ」文化に着目しながら、地域での生活と観光産業をつなぐ新しいカフェについて学生に提案してもらいました。
旧市街を対象地とし、Site A (マーケット地区) とSiteB (シェントーン地区) の2つのエリアを想定しました。学生は6-7人ずつの6 グループに分かれ、グループごとにSite AとSite Bのどちらかのエリアでカフェを計画します。
3/5の中間発表までは現地調査をメインにグループ作業を行いました。広大な敷地を歩き回ることから始まり、住民や観光客へのインタビュー、歴史的地区の法規制などを踏まえながら、現地の状況を調査していきます。Morning Market、Night Marketのように場所・時間ごとに目まぐるしく人や物の居場所が変わっていく状況を、場所ごとのスケジュールを作りながら整理していきました。
中間発表では、主に計画敷地の調査結果をグループごとに発表してもらい、新しいカフェのコンセプトが少しずつ見えてきました。教員の他に現地でカフェを経営する森重氏からもコメントをもらい、学生が熱心にやりとりするのが印象的でした。
その後、3/8の最終講評会までは、連日夜遅くまで教師陣とのエスキスを繰り返しながら案をブラッシュアップしていきます。短期ワークショップだからこそ密度の高い集中力で、各グループが一体感を持って取り組んでいる様子が見られました。
最終講評会では、ダイアグラム、図面、イメージ図、模型などにより各グループごとに調査結果を踏まえた新しいカフェについてプレゼンテーションをしてもらいました。各大学の教師陣のほか、カフェ経営者や伝統工芸店経営者もゲストに来てくださり、より現実味のある視点からのコメントをいただくことができました。
ワークショップ開催にあたってご協力頂いたすべての方々に感謝申し上げます。
ルアンパバーンの持続可能な観光・文化の将来について考える機会をいただき、誠にありがとうございました。
ワークショップ 概要
名称 | SPRING SCHOOL 2025 in Luang Prabang, Laos 2025
テーマ | ラオスのカフェ文化を探る: 文化、コミュニティ、持続可能な観光のつながり
場所 | ルアンパバーン旧市街
期間 | 2025 年 3 月 1 日~8 日(8 日間)
参加者 | スファヌボン大学(ラオス・ルアンパバーン)、カセサート大学(タイ・バンコク)、九州大学 BeCAT、九州大学芸術工学府eghub
参加者数 | 40 名(スファヌボン大学 10 名、カセサート大学 10 名、九州大学 20 名)
ワークショップスケジュール
3月1日:キックオフ・レクチャー・敷地調査
3月2日:敷地調査
3月3日:レクチャー・グループ作業・エスキス
3月4日:グループ作業・エスキス
3月5日:中間発表・レクチャー・打上げ
3月6日:グループ作業・エスキス
3月7日:グループ作業・エスキス
3月8日:最終講評会・送別会







