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ITOSHIMA LECTURE 開催レポート

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糸島で精力的に活動されているゲストを呼んで
ITOSHIMA LECTUREを開催しました。

夏に開催された九州大学人間環境学府のSustainable Design Campに合わせて、糸島で活動している株式会社ALOHAPLANの林憲二さん、美術家の藤浩志さん、未来型公民館みんなのの福島良治さんに糸島のまちづくりについてうかがいました。


8/2  株式会社ALOHAPLAN 林憲二さん 「自然とまちづくり」

糸島の海岸沿いのレストランカフェBeach Cafe SUNSETのオーナーであり、糸島の夏の風物詩であるサンセットライブの発起人である林憲二さんに、カフェをオープンした経緯やこれまでのことや新たに取り組んでいるキャンプ場HIDAWAY sunset campについてお話をうかがいました。案内人はBeCATのブランドマネージャーであるサーズ恵美子さん。
サーフィンから自然との付き合い方を学んできたという林さん。この場所にこんなものがあったらいいなと自分が感じたもの、こんな場所があったらみんながあっと驚くだろうなと思う場所を一つ一つ作ってきたそうで、ストレートな強い思いが多くの仲間を集める力だと感じました。
なかなか人前でお話をする機会がないということで、とても貴重な機会をいただきました。
自分の信じることをやり続ける、という強い姿勢に学生も勇気づけられたのではないかと思います。

林憲二さんプロフィール|
1961年、福岡県出身。20歳でサーフィンを始め、海をこよなく愛することから1990年に、福岡市西区の海岸沿いにBeach Café SUNSETをOPEN。 1993年よりカフェでSunset Liveを毎年開催、2002年より糸島市(旧志摩町)にある芥屋海水浴場で開催し、野外フェスの走りとなった。そのほかにも、野北海岸(糸島市)にパン屋とレストランが一緒になったCURRENT、2011年には福岡市西区宮浦漁港に、鮨「空-ku-」を開店している。


8/4 秋田公立美術大学/美術家 藤浩志さん 「アートとまちづくり」

糸島市筑前深江海水浴場の古民家にアトリエと自宅を構える美術家の藤浩志さんに、場の活用や場づくりについてお話していただきました。
糸島に引越すきっかけとなった海辺の古民家との出会いの話や物件情報を見るのが好きで不動産業界で働いていた話。そんな藤さんがみつけた、家の近くの”使われていない養鶏場跡地”を「Studio Farm」として再生した話。
アートには活動場所や倉庫などの場所が必要です。そこで藤さんは、一般的には不動産価値がないと思われる物件をアートプロジェクトなどの<活動が発生する場>として活用しています。大阪や埼玉、秋田でも空き物件等を活用し、アーティストや学生、住人等が使える活動が発生する場所とその仕組み作りを行なっています。物件の持ち主との交渉の仕方、拠点の名前をつける(ネーミング)へのこだわり、などこれまでの活動を通して培ってきた知恵をたくさんうかがうことができました。リモートの距離感を感じさせないほどワクワクするお話でした。

藤浩志さんプロフィール|
1960年鹿児島生まれ。京都市立芸術大学在学中演劇活動に没頭した後、京都情報社設立。同大学院修了後パプアニューギニア国立芸術学校勤務。都市計画事務所勤務を経て92年、藤浩志企画制作室を設立。国際展や全国各地のアートプロジェクトの現場での実践多数。97年より拠点を糸島に移し養鶏場跡地にスタジオFarmを設置。筑前深江海水浴場の海の家に「うみかえる」「うみテラス」醸成中。NPO法人プラスアーツ副理事長。十和田市現代美術館館長を経て現職。


8/5 未来型公民館みんなの 福島良治さん 「前原のまちづくり」

糸島在住コーディネーター、いとしまコンシェルとして糸島の「ひと・もの・こと」をつないでいる福島さんに、横浜から糸島に移住してきてからこれまでおこなってきた活動についてお話をうかがいました。
元々は子育てに良い環境を求めて、糸島に移住してきたと話す福島さん。糸島で出会った人たちと地域にあるお店を巡りながら飲み会をする「いと会」を毎月開催しているうちに、糸島の人々の面白さや魅力に気づいたといいます。いと会で出会った仲間たちが抱いていたのは、映画館のない糸島で映画館がやりたいという思い。屋外映画上映イベント「いとシネマ」をやることになった経緯と、当日の様子、その後の展開。またゴミ拾いを通じて商店街の人たちと築いてきた信頼関係や、地域企業との連携、DIYイベントを通して作るシェアオフィスやコワーキングスペースの幅広い活動についてうかがいました。
「ないことに価値がある」と福島さん。ないからこそ、自分たちで作ることができる。ないからこそ、どうやって周囲の人に協力してもらえるか考えられる。そんな気づきをたくさんいただけた時間でした。

福島良治さんプロフィール|
1978年横浜市出身、3児の父。 2015年3月に福岡県糸島市へIターン。10 年半勤めていた楽天株式会社を移住に先立ち退職、独立。ECマーケターとして企業のサポートを行う一方で、コーディネーターとして「ひと もの こと」を繋ぐことを得意としながら、糸島の様々なプロジェクトにて活動中。いとしまちカンパニー合同会社、いとしまよかとこラボ など。


報告|BeCAT事務局 梅崎真理子

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