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糸島の漁港の持続可能な在り方について考える
-1st period-

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糸島の漁港の持続可能な在り方について考える
-1st period

牡蠣小屋

BeCAT PROGRAMでは、2022年度の九州大学の修士課程の学生に向けた後期デザインスタジオを開講しました。

|課題概要|
今では福岡の一大観光資源となった、糸島のかき小屋。普段は漁業従事者の仕事の場である漁港が、晩秋から春にかけて期間限定でかき小屋がオープンすると、年間50万人以上もの観光客が訪れ、賑わいを見せます。
本スタジオでは、糸島の重要な観光資源であるかき小屋をテーマに、リサーチとデザインの2つパートで演習を行い、最終的には、2つのパートを横断的にまとめ、持続可能なかき小屋のプロトタイプの提案を行います。


リサーチパート:フィールドワーク・データリサーチ

現地でのフィールドワークや環境解析、統計データ等を用いたデータリサーチを行い、糸島の漁港が持つポテンシャルや課題を明らかにします。

福吉漁港・船越漁港のフィールドワーク後、統計データ等を活用したデータリサーチ、3Dモデル等を用いた解析等により情報収集を行い、人口・産業・観光・交通・観光・歴史・環境・漁港のスケールといったテーマから、糸島の漁港の課題やポテンシャルについてまとめ、ディスカッションを行いました。

フィールドワーク
データリサーチ
漁港フィールドワークとデータリサーチ

デザインパート:牡蠣殻を再利用したブロックによるかき小屋ユニットとシステムのデザイン

廃棄問題を抱える牡蠣殻を活用したオリジナルマテリアルを開発し、それらを用いて現状のかき小屋が抱える課題解決や、より糸島らしいかき小屋の在り方について考えます。

実際に廃棄される牡蠣殻を糸島の漁港で頂き、アップサイクル建材として牡蠣殻を再利用したマテリアルサンプルを試作しました。サンプルの試作と並行してかき小屋デザインの検討を各チームで進めていき、糸島の雄大な自然を感じられるような透明性を持ちつつ光や風を効果的に取り込む環境的なブロック等、糸島のかき小屋のための新しい考え方を提示した意欲的な提案が生まれました。

エスキス
プレゼンテーション
エスキス・プレゼンテーション

スケジュール

1st period:2022年10月31日〜11月4日

糸島の漁港とかき小屋の現状や課題について確認するため、糸島市と糸島漁業協同組合と事前ヒアリングを行った後、3つの学生グループに分かれて2つの演習をそれぞれ進めていきました。

10/31:課題説明、漁港現地調査(福吉漁港、船越漁港)

11/1:鈴木亜生氏(アート総合設計東京 ASEI建築設計事務所)
   ・細矢仁氏(一級建築士事務所 細矢仁建築設計事務所)によるレクチャー・トークセッション
   黒瀨 武史氏(九州大学 教授)によるレクチャー

11/2:中間講評、エスキス

11/3:吉良森子氏(moriko kira architect)によるレクチャー、エスキス

11/4:課題講評、船越漁港のかき小屋にて懇親会

2nd period:2022年12月8日〜12月12日(予定)

1st periodでのリサーチ・デザイン検討を約1カ月かけてアップデートさせていき、2nd periodではモックアップの製作等、よりリアリティのある形でかき小屋のプロトタイプのデザイン提案を行う予定です。


吉良さんレクチャー
黒瀬先生レクチャー

プレゼンテーション
プレゼンテーション

プレゼンテーション
牡蠣小屋
スタジオの様子

報告|BeCAT 福田哲也 梅崎真理子

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