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修士学生による応用プログラムの集大成
最終講評会が開催されました

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修士学生による応用プログラムの集大成
最終講評会が開催されました

九州大学人間環境学府の修士2年生が取り組んできたBeCAT応用プログラム。
当プログラムでは、自ら社会実装プロジェクトに関わり、研究発表を行うことで、研究力・企画設計力・マネジメント力を身につけることを目標とし、今年度は7名の学生が取り組んできました。

1年間を通して、取り組んできたプロジェクトと研究の集大成として、2月20日に最終講評会が行われました。


発表者01
石本大歩「伝統的民家に学ぶ環境調整建具」
BeCAT x 前田健具製作所

伊都キャンパスのある元岡地区に多く残る納屋について、環境シミュレーションを行い、蔀戸や折障子や出窓・回転窓、またPCMを用いた場合の温熱環境実験を行い、納屋のコミュニティ施設への改修のプロトタイプを計画した。ギャラリーの一部は学生有志により今春施工する。

石本大歩
石本大歩

発表者02
葛益「3Dスキャンを利用した大断面の不整形丸太の設計支援」
BeCAT x 九州大学農学部百周年記念交流スペース

九州大学農学部附属演習林にて伐採された樹齢100年の杉の大木を、丸太のまま建築の構造体として利用することを目的に、不整形丸太材を3Dスキャンすることにより接合部の継手の形を導き出す検証を行った。建築デザインと製材技術の今後について、新しい選択肢となりうる萌芽的研究となった。

葛益
葛益

発表者03中澁大喜「デザイン×エンジニアリングが“体現”されたパビリオン」
BeCAT x TOTO株式会社

TOTOギャラリー・間で開催されたSUEP.展のパヴィリオンについて、夏季の半屋外空間における放射環境に着目した環境シミュレーションプログラムにより有効な形状を導き出し、実際に建設された日除け空間について快適性評価を行った。

中渋大喜
中渋大喜

発表者04
濵﨑拳介「WASTE PAVILLION – 枝材を用いたRF構造物およびその接合部の開発」
BeCAT x 九大祭 SUE.MOK

廃材によるパビリオンの設計・施工・耐力試験を行った。建材としての利用価値の低い広葉樹の枝材を、「ダ・ヴィンチの橋」架構にて活用し、補強のための接合部には圧着したペットボトルを活用、雨よけのための膜には圧着したビニール傘を活用した。

濱崎拳介
濱崎拳介

発表者05
原良輔「竹の舞台ステージにおける演劇作品の上演 ~放置竹林の活用とシビックプライドの形成~」
BeCAT x 演劇空間ロッカクナット

放置竹林が問題視されていた糸島市志摩小金丸親山地域にて、地域住民や演劇団体と協力し、竹林の中で「竹で作られた舞台」による演劇作品の上映を行い、シビックプライドを活用するプロジェクトを先導した。プロジェクトは九州大学のアントレプレナーシップセンターQ RECや、地域づくりネットワーク福岡県協議会などでも評価を獲得。

原良輔
原良輔

発表者06
平田颯彦「街をリビングに変える社会実験 」
BeCAT x 博多まちづくり推進協議会

博多駅筑紫口前にて、小規模なパークレット・歩道・民有の空地を一体的に活用した歩行者空間の拡充と居場所づくりの社会実験「はかたイー!ストリート」を学生代表として実施。開催まで繰り返された関係者との協議や、社会実験によって得られた滞在状況の実態などを分析した。

平田颯彦
平田颯彦

発表者07
山岸将大「『圧縮木材』を利用したオフグリッドコテージの設計と実現」
BeCAT x FBS オリエンタルコンサルタンツ

北九州市に建設予定のキャンプ場内コテージの設計プロジェクト。森林の環境シミュレーションから日照条件などを把握し、1mの圧縮木材を構造として用いる形状パターンを検討、接合部のデザインを行う。実施設計終了後に接合部を減らす変更があり、再度計画をし直すなど、実施プロジェクトならではの苦労も体験した。

山岸将大
山岸将大

それぞれの発表後、センター長賞を決めるための審査が行われました。どのプロジェクトも内容が濃く、甲乙つけがたいものでしたが、地域問題を解決し、いろいろな仲間を増やしながらプロジェクトを遂行したことに評価を得た原良輔さんが、第1回応用プログラムセンター長賞に選ばれました。

センター長賞

卒業後も、今回の応用プログラムで得た経験を活かして活動されることを期待しています。
2023年度の応用プログラム選考会は4月上旬に行います。


BeCAT応用プログラム最終講評会
2023年2月20日 13時〜17時
伊都キャンパスイースト1号館A-215教室


講評教員
重松象平(BeCATセンター長)
末廣香織(BeCAT副センター長)
末光弘和(BeCATデザインラボ長)
吉良森子(BeCAT担当教員)
佐藤利昭(構造系教員)
住吉大輔(環境系教員)
百枝優(ゲスト教員)


2022年度 BeCAT応用プログラムスケジュール
・2022年3月14日 選考会
・2022年8月9日 第1回中間プレゼンテーション
・2022年10月1日 第2回中間中間プレゼンテーション
・2023年2月20日 最終講評会


参加学生
石本大歩・葛益・中澁大喜・濵﨑拳介・原良輔・平田颯彦・山岸将大

集合写真

報告|BeCAT 梅崎真理子

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