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福岡こども建築塾|伊東建築塾

REPORT

伊東子ども建築塾 福岡
「いえって何だろう?」開講レポート

建築家の伊東豊雄さんが塾長として開催されている伊東建築塾。今年度、小学生を対象とした「伊東子ども建築塾」がはじめて福岡で開講され、BeCATも後援させていただきました。
→2023年度伊東子ども建築塾 福岡では「いえ」をテーマに、住宅のスケールや模型のつくり方、発表の仕方などを学びながら、想像力あふれる「いえ」を設計する全10回のカリキュラムが組まれ、BeCATの教員でもある末廣・末光・百枝・大庭も指導に当たり、九州大学の建築学生もTA(ティーチングアシスタント)として参加しました。

全10回の授業の中を進めていく中で「動物と共に暮らす家」をテーマに掲げることになりました。子どもたちは大学生や建築家と一緒に、動物の習性や巣づくりについて研究するところからスタート。動物と一緒にどんなことをしたいかを具体的に考え、たくさんアイデアを出し、スケッチや模型で表現し、プレゼンテーションを考えて発表しました。
大学生のTAたちによる各回のレポートは→こちらでご覧いただけます。

子ども建築塾
子ども建築塾
子ども建築塾の様子

伊東子ども建築塾の特徴

1. 自由な発想や表現の個性を伸ばす
子ども建築塾は、将来の建築家を養成するためのキャリア教育の機関ではありません。あくまで子どもたちの自由な発想や表現の個性を伸ばすことを目的としているため、面接では絵の上手い・下手といった技術的評価を下すのではなく、本人がどんなことを考えているか、どのような意欲があるか、という点を重視します。

2. マンツーマンで制作をサポート
子ども建築塾の講師は伊東豊雄を中心とした建築家数名、建築を学ぶ大学生・大学院生や建築設計に携わる若手社会人らがTA (ティーチングアシスタント)として参加しています。 TAはほぼマンツーマンで子どもたちに付き添い、一人ひとりの特性や理解の度合いを把握し、学習や制作をきめ細かくサポートします。伊東塾長は初回・中間発表会・最終発表会の3回参加されました。

3. 少人数グループでの授業
東京・恵比寿での子ども建築塾では、近年、受講希望者が定員を上回るため、定員に上限が設けられ、面接を経て受講生が選考されています。福岡においても授業の質を保ちながら一人ひとりに指導が行き渡るようにするため、初年度は15名を定員の上限としています。(実際には19名が参加しました。)


最終発表では、子どもたちの柔軟な発想に、大人側が刺激をもらう場面も多々ありました。
子どもから大人まで、九州に建築を学ぶ・建築について考える環境が広がりつつあります。

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