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修士学生による応用プログラムの集大成
最終講評会が開催されました

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修士学生による応用プログラムの集大成
最終講評会が開催されました

九州大学人間環境学府の修士2年生が取り組んできたBeCAT応用プログラム。
当プログラムでは、自ら社会実装プロジェクトに関わり、研究発表を行うことで、研究力・企画設計力・マネジメント力を身につけることを目標とし、今年度は10名の学生が取り組んできました(内1名辞退)。

1年間を通して、取り組んできたプロジェクトと研究の集大成として、2月19日に最終講評会が行われました。


発表者01
樋口紗矢「風の谷に住まう家−環境住宅を基盤とした面的開発の提案−」
BeCAT x JR九州住宅

筑前前原駅から徒歩10分に完成したBeCATの第一弾プロジェクトである「九州の環境住宅」。発表者自らが環境シミュレーションから設計したこの住宅をもとに、住宅単体ではなく住宅地となった場合の環境住宅の新たな可能性について面的開発への提案を行なった。

樋口紗矢
樋口紗矢

発表者02
El Kchaou Amira「海岸線から構造ブロックへ−牡蠣殻のリサイクルによるアーバンファーニチャーのデザイン−」
BeCAT x 福岡ILB・大和ハウス工業

糸島の観光名所でもあるカキ小屋で排出される大量の牡蠣殻。この牡蠣殻をアップサイクルして、アーバンファーニチャーなどに活用できる構造ブロックを作成するプロジェクト。モックアップではベンチが作成されました。このベンチは今後学研都市線に建設中の商業施設にて活用される予定です。

Amira
Amira

発表者03淺井希光「縮退時代の都市のモデルスタディ−人口2万人以下の都市におけるケーススタディと縮退シミュレーションプログラムの設計」
BeCAT x NTTアーバンソリューションズ総合研究所

北海道の当別市をモデルケースに、今後多くの都市で予想される縮退について、縮退の段階についてシミュレーションするためのプログラムを都市規模や人口などをもとに設計した。これを活用することで急激な縮退を緩和することができるようになることを目指している。

淺井希光
淺井希光

発表者04
Ayse Nihan Dagoglu「Odaプロジェクト−トルコ地震被災者のためのコミュニティセンターの設計−」
BeCAT x トルコ・シリア地震

トルコ・シリア地震の被災地に、仮設住宅に暮らす人々が集まれるコミュニティーセンターをつくるプロジェクト。研究室でこれまで取り組んできた仮設住宅での「KASEIプロジェクト」をもとに、現地の大学や職人と共同でトルコ版みんなの家「Oda」を建設します。

Ayse
Ayse

発表者05
仲嶋貴大・山崎滉佑「持続可能な製塩システムを実現する集熱塔の設計」
BeCAT x またいちの塩

糸島の海岸で製塩所「工房とったん」を運営し、観光地としても人気のまたいちの塩。そのまたいちの塩をより効率的に製塩するための集熱塔をセルフビルドでつくるプロジェクト。たくさんの試作を繰り返し、今夏から活躍する予定です。

仲嶋貴大・山崎滉佑
仲嶋貴大・山崎滉佑

発表者06
西村香多郎「『uka-boo』→『bambooll』−揺らぐテンセグリティ構造物への挑戦と葛藤− 」
BeCAT x 九大祭SUEMOK

竹を活用したピアノコンサートの舞台装置のデザインとしてスタートした本プロジェクト。音に呼応するかのように揺れることをコンセプトとし、九大祭で展示したuka-boo。さらにそこから竹の節を活用した紐の結びだけで成立するテンセグリティ構造物へと昇華したbambooll。細径の竹の活用について模索したプロジェクトです。

西村香多郎
西村香多郎

発表者07
松永真梨子「『圧縮木材』を利用したオフグリッドコテージの設計と実現」
BeCAT x FBS・オリエンタルコンサルタンツ

昨年度の応用プログラムから引き継がれたキャンプ場にコテージを建設するプロジェクト。1m長の圧縮木材を構造に活用するために、これまで3つの提案を作成した。最終発表会のモックアップでは圧縮木材を軸材としたサウナテントを作成。実施プロジェクトにおける多くの経験を踏む2年間になった。

松永真梨子
松永真梨子





発表者08
宮瀧聡史「景色を縁取る環境的なストリートファニチャー」
BeCAT x オリエンタルコンサルタンツ

熊本城前の歩行者空間を豊かにする社会実験として、ストリートファニチャーを製作した本プロジェクト。設置場所の11月の気候をシミュレーションし、日陰と温度、景観に配慮した歩行者が滞留したくなるベンチを設計・製作した。

宮瀧聡史
宮瀧聡史





それぞれの発表後、センター長賞を決めるための審査が行われました。どのプロジェクトも内容が濃く、甲乙つけがたいものでしたが、地域問題を解決し、実験や試作を繰り返しながら、実作まで遂行したことに評価を得たEl Kchaou Amiraさんが、第2回応用プログラムセンター長賞に選ばれました。

センター長賞

卒業後も、今回の応用プログラムで得た経験を活かして活動されることを期待しています。
2024年度の応用プログラム参加選考会は4月12日に行います。


BeCAT応用プログラム最終講評会
2023年2月19日 15時〜19時
伊都キャンパスイースト1号館A-215教室


講評教員
重松象平(BeCATセンター長)
末廣香織(BeCAT副センター長)
末光弘和(BeCATデザインラボ長)
吉良森子(BeCAT担当教授)
百枝優(BeCAT担当教員)
Choi Younhee(BeCAT担当教員)
住吉大輔(環境系教員)


2023年度 BeCAT応用プログラムスケジュール
・2023年4月18日 参加選考会
・2023年6月17日 第1回中間プレゼンテーション
・2023年9月27日 第2回中間プレゼンテーション
・2024年2月19日 最終講評会


参加学生
樋口紗矢・El Kchaou Amira・淺井希光・Ayse Nihan Dagoglu・仲嶋貴大・山崎滉佑・西村香多郎・松永真梨子・宮瀧聡史

集合写真

報告|BeCAT 梅崎真理子

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