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ラオスでの国際コンペに参加しました。

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ラオスでの国際コンペに参加しました

ラオス人民民主共和国において、洪水や自然災害のリスクが高まる中、地域社会のレジリエンス向上を目的とした「多目的避難シェルターの設計コンペティション」が開催されました。九州大学からは末光・出水研究室、末廣研究室から学生と教員計3名が、6/9(月)~6/15(日)にラオスの首都ビエンチャンでの最終審査に参加しました。

本コンペは、日本とラオスの学生・教員・専門家による国際共同プロジェクトであり、両国の参加者がチームを組み、実際に建設されることを前提とした避難シェルターの設計を行います。
主催はUNDP(国連開発計画)とラオス労働・社会福祉省、パートナーにはラオス国立大学建築センター(ALACE)などが名を連ね、日本政府が資金を提供しています。

このコンペティションは、「災害時に命を守る」だけでなく、平常時にも地域社会の拠点となる避難シェルターの提案を目的としており、単なる建物ではなく、教育、医療、地域交流、訓練の場など多様な機能を持つ多目的空間として設計することが求められます。気候変動や災害リスクへの対応に加え、持続可能な建築、地域資源の活用、文化的配慮といった観点をふまえて、将来的な拡張性も視野に入れた提案を行います。また、日本とラオスの人材が協働し、知識と創造力を通じて地域のレジリエンスと生活基盤の強化に貢献することを目指しています。

現地では敷地見学や住民の方々との交流、意見交換を行い6日目に最終プレゼンテーションが行われました。九州大学の学生チームは、雨季の洪水時の雨水を避難所の生活水の確保と住環境の向上のために再利用する提案を行いました。最終審査に残った6チーム中2位と惜しくも最優秀賞とはなりませんでした。

しかし、今回の国際コンペへの参加を通して、学生たちは実際の社会課題に向き合いながら、提案を形にする貴重な経験をすることができました。文化や気候、人々の考え方の違いを超えて建築の力を改めて実感する機会となりました。今回得た経験を今後の研究や設計活動に活かしていきたいと思います。

報告|九州大学大学院人間環境学府空間システム専攻修士2年先本凌、修士1年齋藤巧

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